広島中央矯正歯科は、広島市中区八丁堀にある矯正歯科治療専門の診療所です。

顎変形症（外科的矯正治療）概説・治療例一覧　＞　顎変形症の治療例一覧　＞　上顎咬合平面の左上がり傾斜と下顎骨左方偏位を呈する顔面非対称

顎変形症の治療例：上顎咬合平面の左上がり傾斜と下顎骨左方偏位を呈する顔面非対称

●顎変形症概説
　・入院期間と費用
　・術前矯正治療の短縮や省略（早期手術希望）
　　・術前矯正治療を短縮・省略した治療例
　・顎変形症の治療例一覧


上顎咬合平面の左上がり傾斜と
下顎骨左方偏位を呈する顔面非対称に対して、
Le Fort �T型骨切り術（LF-�T : Le Fort �T osteotomy）による
上顎咬合平面の傾斜の改善と、
下顎枝矢状分割術（SSRO : Sagittal split ramus osteotomy）ならびに
下顎枝垂直骨切り術（IVRO : Intraoral vertical ramus osteotomy）による
下顎骨右方回転を施行した症例です
　

治療タイプ	顎変形症　（保険診療）
性別	女性
治療開始時年齢	３３才９か月
診断名	上顎咬合平面の左上がり傾斜と 下顎骨左方偏位を呈する顔面非対称
使用装置	上下顎マルチブラケット矯正装置
抜歯or非抜歯	非抜歯
抜歯部位	（上顎右側第三大臼歯、下顎左側第三大臼歯）
顎矯正手術術式	Le Fort �T型骨切り術 （LF-�T : Le Fort �T osteotomy）による 上顎咬合平面の傾斜の改善 下顎枝矢状分割術 （SSRO : Sagittal split ramus osteotomy）と 下顎枝垂直骨切り術 （IVRO : Intraoral vertical ramus osteotomy）による 下顎骨右方回転
手術時年齢	３４才９か月
治療期間	１年１０か月 　術前矯正治療１年 　術後矯正治療１０か月
顎矯正手術に伴う偶発症・合併症	一般的に、出血、知覚異常、後戻り、顎関節症、 Progressive Condylar Resorption、 心理的不適応、閉塞型睡眠呼吸障害などの可能性が 挙げられています。 本症例では臨床上問題となる症状は認められ ませんでした。
矯正歯科治療における偶発症	一般的に、歯肉退縮、歯根吸収、齲蝕のリスクが 挙げられています。 → 一般的なリスク・副作用 本症例では臨床上問題となる症状は認められ ませんでした。

初診時



顎矯正手術直前



顎矯正手術後



術後矯正治療中（術後２０日）



術後矯正治療中（術後７か月）



治療終了時



初診時（左）と顎矯正手術直前（中央）と治療終了時（右）の正貌

治療後は下顎左方偏位が改善しています



顎変形症の治療に伴う主たる偶発症・合併症としては、
出血、知覚異常、後戻り、顎関節症、Progressive Condylar Resorption、
心理的不適応、閉塞型睡眠呼吸障害などが挙げられています。
そのため、治療開始前に起こりうる偶発症・合併症に関する十分な説明を
行って、インフォームドコンセントを得た上で治療を開始すべきであると
されています。
　…日本口腔外科学会による顎変形症診療ガイドライン（2008年）

---