広島中央矯正歯科は、広島市中区八丁堀にある矯正歯科治療専門の診療所です。

口唇口蓋裂概説・治療例一覧　＞　口唇口蓋裂の治療例一覧＞　治療例：他院での矯正治療の既往がある左側唇顎口蓋裂に起因する顔面非対称を伴う骨格性下顎前突（再治療）

口唇口蓋裂の治療例：他院での矯正治療の既往がある左側唇顎口蓋裂に起因する顔面非対称を伴う骨格性下顎前突（再治療）

●口唇口蓋裂概説
　・顎裂部骨移植
　・口唇口蓋裂の治療例一覧


他院にて子供の頃から矯正治療を行っていましたが受け口が改善されず、
再治療を希望されました。
左側唇顎口蓋裂に起因する顔面非対称を呈する骨格性下顎前突に対して、
まず矯正治療開始前に顎裂部骨移植を施行しました。
（＊過去に骨移植が施行されていましたが、移植骨は不十分でした。）
この後、術前矯正治療を行い、
上下顎移動術：上顎骨前方移動＋cant修正術（Le Fort Ⅰ型骨切り術）と
下顎骨後方移動術（両側下顎枝矢状分割術）を施行した症例です。
　

治療タイプ	口唇口蓋裂　（保険診療）
性別	女性
治療開始時年齢	２７歳４か月
診断名	他院での矯正治療の既往がある左側唇顎口蓋裂に起因する顔面非対称を伴う 骨格性下顎前突
使用装置	上下顎マルチブラケット矯正装置
治療期間	２年２か月
抜歯or非抜歯	（既抜？）　非抜歯
抜歯部位	上顎右側：（第一小臼歯；既抜？） 下顎右側：（第三大臼歯；既抜？） 下顎左側：（第三大臼歯；既抜？）
顎裂部骨移植年齢	２６歳１１か月
顎裂部骨移植の 術後合併症	一般的に、移植骨の露出や感染、創哆開が挙げられています。 本症例では臨床上問題となる症状は認められませんでした。
顎矯正手術術式	上顎骨前方移動＋cant修正術（Le Fort Ⅰ型骨切り術） 下顎骨後方移動術（両側下顎枝矢状分割術）
顎矯正手術時年齢	２８才２か月
顎矯正手術に伴う偶発症・合併症	一般的に、出血、知覚異常、後戻り、顎関節症、Progressive Condylar Resorption、心理的不適応、閉塞型睡眠呼吸障害 などの可能性が挙げられています。 本症例では臨床上問題となる症状は認められませんでした。
矯正歯科治療における偶発症	一般的に、歯肉退縮、歯根吸収、齲蝕のリスクが挙げられて います。 → 一般的なリスク・副作用 本症例では臨床上問題となる症状は認められませんでした。

初診時（２６歳９か月）



　（顔面３ＤＣＴは、あずまクリニック放射線科内科にて撮影）


顎矯正手術直前（２８歳１か月）




動的治療終了時（２９歳７か月）




保定中（３３歳４か月）

---