広島中央矯正歯科は、広島市中区八丁堀にある矯正歯科治療専門の診療所です。

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口唇口蓋裂の治療例：他院での矯正治療の既往がある左側唇顎口蓋裂に起因する顔面非対称を呈する骨格性下顎前突（再治療）

●口唇口蓋裂概説
　・顎裂部骨移植
　・口唇口蓋裂の治療例一覧


左側唇顎口蓋裂に起因する顔面非対称を呈する骨格性下顎前突に対して、
まず、顎裂部骨移植のための上顎の排列を行ってから顎裂部骨移植を
施行し、その後、術前矯正治療を行った後に、
上下顎移動術：上顎骨前方移動術（Le Fort Ⅰ型骨切り術）と
下顎骨後方移動術（両側下顎枝垂直骨切り術）を施行した症例です。
子供の頃に矯正治療を行っていましたが途中で止めたそうです。
顎裂部骨移植も施行されていましたが、移植骨はほどんど残っていませんでした。
　

治療タイプ	口唇口蓋裂　（保険診療）
性別	女性
治療開始時年齢	顎裂部骨移植前後を含む上顎排列治療　２４歳１１か月 顎矯正手術を併用した顎変形症治療　　　２６歳４か月
診断名	他院での矯正治療の既往がある左側唇顎口蓋裂に起因する顔面非対称を呈する 骨格性下顎前突
使用装置	第一期治療　上顎セクショナルアーチ、上顎リンガルアーチ 第二期治療　上下顎マルチブラケット矯正装置
治療期間	顎裂部骨移植前後を含む上顎排列治療　１年４か月 顎矯正手術を併用した顎変形症治療　　１年５か月
抜歯or非抜歯	（既抜）　非抜歯
抜歯部位	上顎右側：（第一小臼歯；既抜？） 上顎左側：（側切歯；既抜？） 下顎右側：（第三大臼歯） 下顎左側：（第三大臼歯）
顎裂部骨移植年齢	２５歳７か月
顎裂部骨移植の 術後合併症	一般的に、移植骨の露出や感染、創哆開が挙げられています。 本症例では臨床上問題となる症状は認められませんでした。
顎矯正手術術式	上顎骨前方移動術（Le Fort Ⅰ型骨切り術） 下顎骨後方移動術（両側下顎枝垂直骨切り術）
顎矯正手術時年齢	２７歳５か月
顎矯正手術に伴う偶発症・合併症	一般的に、出血、知覚異常、後戻り、顎関節症、Progressive Condylar Resorption、心理的不適応、閉塞型睡眠呼吸障害 などの可能性が挙げられています。 本症例では臨床上問題となる症状は認められませんでした。
矯正歯科治療における偶発症	一般的に、歯肉退縮、歯根吸収、齲蝕のリスクが挙げられて います。 → 一般的なリスク・副作用 本症例では臨床上問題となる症状は認められませんでした。

初診時（２４歳１１か月）



　顔面３ＤＣＴは、あずまクリニック放射線科内科にて撮影


上顎歯列弓側方拡大開始時（２４歳１１か月）　　　　　　　　　
　


上顎歯列弓側方拡大開始３か月後（２５歳３か月）　



顎裂部骨移植直前（２５歳７か月）



顎裂部骨移植２０日後（２５歳８か月）



顎裂部骨移植４か月後（２５歳１１か月）



下顎マルチブラケット装置装着直前（２６歳４か月）


顎矯正手術直前（２７歳５か月）



顎矯正手術１８日後（２７歳５か月）


顎矯正手術１か月後（２７歳６か月）


動的治療終了時（２７歳１０か月）


顎矯正手術直前と動的治療終了時の重ね合わせ



補綴治療後（２９歳２か月）

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