よくある質問

よくある質問

Q1美容整形と美容形成とはどう違うのでしょうか。

美容形成と言う呼び方は正式にはなく、美容外科・形成外科と呼ぶのが正しい呼び方です。この二つの標榜科名を略して美容形成と呼ぶことがあります。
一般の方には美容整形と言う言葉の方がなじみがあると思いますが、美容整形と言う科は正式にはありません。美容外科と言うのが、正しい呼び名です。

Q2形成外科と整形外科はどう違うのですか。

形成外科や美容外科が正式な標榜科として、認められていない時期に美容整形と言う言葉が用いられたため、整形外科が美容整形と間違われるようになりました。
整形外科とは、骨や筋肉、腱、関節等を扱う科で、美容外科の手術をする科ではありません。骨が折れた時や、捻挫した時などに、受診する科です。
形成外科の中には、再建外科と美容外科があり、再建外科では、体の表面の変形、色調異常などをできるだけ正常の状態にする科で、美容外科とは、正常の状態をより美しい状態にする科です。

Q3週間誌に広告を出している美容外科に受診しても大丈夫でしょうか。

週刊誌に広告を出している美容外科は実にさまざまです。信頼をできる所もありますし、そうでない所もあります。広告の他に記事が載っているものは要注意と考えた方がよいようです。このような記事は記事広告と言って、高い広告料金を支払って、記事のようにみせかけて、宣伝を行なっているものがほとんどです。
この記事広告では、読者をまどわすようなキャッチフレーズをを書いて、軽いのりで、表現されています。
病院の広告は、医療法で規制されており、病院の名称、診療科名、住所、電話番号、院長の名前、診療時間、入院設備の有無しかのせられないことになっています。これは、医師が誇大な広告をして、その高い広告料金のもとをとるために乱診乱療になるのを防ぐためです。
そこで、普通の広告では目立たないので、記事のように見せかけた広告を高い料金を支払って、のせているのです。法律の目をたくみにかいくぐっているのが記事広告です。
そう言うことからもこのような記事広告を出している美容外科は信頼できるとはいえないでしょう。

Q4まぶたを二重にしたいのですが、どんな方法で手術をしますか。

手術方法は切開法と、縫合法があります。
いずれも通院の手術で可能ですが、1週間から、2週間腫れます。
縫合法の方が、腫れている期間が短いですが、一部美容外科の宣伝で、次の日にはまったく腫れがない状態になっていると書いてありますが、そのような短い期間では、腫れはとれません。
埋没縫合法は二重が、確実ではなく、脂肪の多い方では、とれてしまうことがあります。確実な方法は、切開法です。

Q5切開法で手術を受けると、傷はどの程度残りますか。

切開法の傷は、二重のラインに一致して、切りますので、二重の位置の皺か、傷か区別がつかない程で、目立つことはありません。

Q6クイック式重瞼術というのは新しい手術方法ですか。

週間誌の広告のキャッチフレーズによく使われていますが、重瞼術はどの美容外科医もほぼ同じ手法を使っており、特別の手法があるとは考えられません。
手術時間は縫合法であれば、10分もあれば終わりますが、その前に血圧の測定をしたり、消毒をしたり、局所麻酔の注射をすれば、20分くらいはかかります。
術後の腫れも麻酔をするだけで腫れるもので、手術した後すぐ誰にもわからな状態で、帰れるとは考えられません。

Q7鼻を高くしたいのですが、どんな方法がありますか。

シリコンを用いる方法と自分の骨を用いる方法が、あります。
シリコンは、固形のシリコンを削って、個々の患者さんの鼻の形に合わせたものを作成して用います。
骨あるいは軟骨は自分自身のものを採取いたしますので、取る場所に傷が残ります。
一般には、シリコンをいれる手術を行ないます。これは通院の手術ですみます。自分の骨や軟骨を用いる場合は、場所によっては入院が必要です。

Q8何年か経って鼻が曲がったり、痛みがでるようなことはありませんか。

シリコンをいれる方法では、鼻を強く打った時に曲がることもあります。
また何年が経って、異物反応を起こして、赤く腫れたり、痛みがでることがあります。その時は摘出が必要なこともあります。
自分の組織を使う場合は、そのようなことは起きませんが、少し吸収があるので、手術直後より、少し減量します。

Q9鼻を高くする手術はどれくらい腫れますか。

大まかな腫れがとれるのに、1週間はかかります。

Q10小鼻を小さくする手術は可能ですか。

手術できます。鼻のつけねを切開しますので、傷は目立ちません。

Q11だんご鼻は直りますか。

手術できます。隆鼻術と同じ手術をする方法と鼻翼軟骨を矯正する手術があります。
シリコンによる隆鼻はだんご鼻が直るほど高くすると、露出してくる危険性があるので、鼻翼軟骨の矯正手術がよいと思います。

Q12目の皺をとりたいのですが、どんな方法がありますか。

手術を行なう方法とコラーゲンの皮内注射の方法があります。
手術は余分の皮膚の切除を行ないます。傷は上まぶたは二重のラインを、下まぶたはまつげのすぐ下を、切りますので目立ちません。
コラーゲンは小皺には効果がありますが、深い皺には何回も注射が必要です。

Q13頬から首にかけての皺をとりたいのですが、手術を行なうことができますか。

耳の前方から、後方にかけて切開し、頬部より頚部の皮膚のしたを剥がし、後上方へ引き上げます。余っている皮膚を切り除いてから、引き上げた状態で、縫合します。両側一度に行なう場合は、局所麻酔では、麻酔薬の量が多くなり危険です。入院して全身麻酔で行なうことを勧めます。

Q14額の皺をとることができますか。

前頭部の頭の中の皮膚を切り、額の皮膚を眉毛の位置まで剥がして、上方に引き上げた状態で、余分の頭皮を切り除いて、縫合します。傷は頭の中なので見えません。局所麻酔でも手術可能ですが、目も腫れますので、入院して、全身麻酔で、行なうことを勧めます。

Q15コラーゲンの注入はどれくらい効果がもちますか。

個人差がありますが、数か月から半年くらいです。

Q16口のまわりの皺が気になるのですが、とれませんか。

コラーゲン、ヒアルロン酸の注射か、脂肪注入がよいと思います。
コラーゲン、ヒアルロン酸は数ヶ月から半年で、繰り返し治療をしなければいけません。
脂肪注入は自分のおなかあるいはおしりから脂肪をとる必要があります。
これも吸収がありますので、数回繰り返す必要があります。

Q17シミをとりたいのですが、とれますか。

ほとんどのシミがレーザー治療で、とれます。しかし、中には治療効果のないものもありますし、一時濃くなるものもあります。最初は一部の小範囲に照射を試みてみることをお勧めします。

Q18レーザー治療は安全ですか。

レーザーと言うのは、光です。放射線治療とは違い、副作用は報告されておりません。
可視光線のなかの特殊な波長とパルス幅を効果的に調整して、目的にあった治療効果をあげるものです。危険な治療方法ではありません。詳しくは、ホームページのレーザー治療の項目ををご覧ください。

Q19アザをとりたいのですが、治療できますか。

アザには、赤アザ、青アザ、茶アザ、黒アザなどがあり、それぞれの対して、効果のあるレーザーの器械が開発されております。赤アザ、青アザについては、ほとんどのアザが治療効果があり、効果のない人はないようです。
赤アザについては、SPTL色素レーザーが用いられています。
青アザについては、Qスイッチつきアレキサンドライトレーザー、Qスイッチつきルビーレーザー、Qスイッチつきヤグレーザーが用いられています。
茶アザは、PLDL色素レーザー、アレキサンドライトレーザー、ルビーレーザー、ヤグレーザーが効果あるものもありますが、効果ないものもあります。
黒アザはレーザー治療では効果のないものが多いので、切除術を勧めます。切除できない程大きさのものでは、植皮術をおこなうか、皮膚拡張器を用いて、正常皮膚を拡張させてから切除する場合もあります。
レーザー治療の詳細は、ホームぺージのレーザー治療の項目をご覧ください。

Q20ほくろをとりたいのですが、どのような方法がありますか。

切除する方法とレーザー治療とがあります。
切除する方法はほくろの大きさに一致した長さの傷が残ります。しかし黒いほくろに比べれば目立たない傷です。
レーザー治療には炭酸ガスレーザーとアレキサンドライトレーザーがあり、いずれも何回かの照射を必要とします。くわしくはホームページのレーザー治療の項目をご覧ください。

Q21胸を大きくしたいのですが、シリコンのバッグは大丈夫でしょうか。

液体のシリコンの入ったシリコンバッグは漏れ出る危険性があるため、使用が禁止されて、生理食塩水の入ったバッグを使用しておりました。しかし、これはバッグが破れたときには、もとのように平らになってしまうため、最近はコヒーシブシリコンの入ったバッグを使用しています。コヒーシブシリコンは、以前の液体シリコンと違い、たとえバッグが破れても簡単に漏れ出ることはないと言われております。これを使用するようになって3年くらいたちますが、今のところ問題がおきたことはありません。

Q22自分の脂肪を胸に入れて膨らませることができると聞いたのですが、できますか。

脂肪注入の方法はありますが、胸を膨らませる程に注入するのは不可能です。
たとえ大量に注入しても脂肪が融けて吸収されます。この方法はお勧めできません。

Q23昔、胸にシリコンをいれたんですが、大丈夫でしょうか。

おそらく、液体のシリコンのバッグが入っていると思いますが、何の症状もなければそのままで大丈夫でしょう。ただ液体のシリコンのバッグは長い期間がたつと、シリコンの液体が漏れてくることがあります。
できれば定期的に専門家のチェックを受けることをお勧めします。

Q24肥えているので脂肪吸引をしたいのですが、手術をすれば体重はへりますか。

脂肪吸引の治療は、部分的な脂肪を取り除く治療で、体全体の脂肪を減少させるためには、ダイエットによらなければ不可能です。たとえば下腹とか、臀部とか、大腿部とか、脂肪の多い部分を吸引して取り除きます。脂肪を吸引することにより、プロポーションを改善することが治療の主体です。脂肪を吸引すると必ず血液が一緒に吸い出されますので、一度の吸引できる脂肪の量には限度があります。従って、体重の減るほどの脂肪は吸引できません。

Q25年齢は56歳ですが、中年太りで、お腹が2段腹になっています。脂肪吸引でよくなりますか。

お腹の皮膚がたるんでいる人に脂肪吸引を行っても、たるんだ皮膚は元にもどりません。この場合は脂肪吸引ではなく、余分の皮膚と一緒に脂肪を切除する方法をお勧めします。

Q26腋の汗の臭いが気になります。治療できるでしょうか。

腋臭症(えきしゅうしょう)という病名がついています。しかし、汗が臭うということだけで、すべてを病気と考えない方がよいと思います。汗がでること、汗が臭うことはある程度の状態までは、生理的なもので、異常ではありません。汗がでることは、体温調節のために必要なことですし、軽い臭いは、異常とは考えない方がよいと思います。しかし、その人が部屋に入ってきただけで、部屋中が臭うとか、汗が滝のようにでて仕事に差し支えるなどの人には手術をおすすめします。

Q27わきがの手術はどんな手術ですか。外来通院でできますか。

腋臭症(えきしゅうしょう)の手術方法は2通で、切開法と超音波吸引法です。
切開法は、従来より行われてきた方法で、腋の中央を3~4cm切って、皮膚を反転して汗腺をはさみで切除していきます。これは手術後の局所安静が必要なため、1週間入院しなければいけません。腋の固定も必要です。
超音波吸引法は、最近始められた方法で、入院の必要がなく、通院でできます。切開は小さく、1.5cm程度切り、そこから超音波の機械を挿入して、汗腺を超音波で破壊し、破壊して組織を吸引していくものです。皮膚の栄養血管が切れないため、強い固定は必要なく、運動だけ控えていただければ、日常生活は普通にできます。通院期間は1週間から10日くらいです。

Q28わきがの手術をすると汗はどの程度減りますか。

どんな手術方法で手術を行っても、汗がまったくでなくなる方法はありません。腋の皮膚を切除してしまえばよいと思われるかもしれませんが、腋の皮膚は腕を挙げるために必要なものですからすべてを切りとるわけにはいかないのです。手術により減らせる汗の量は70~80%といわれています。記事広告に「私の方法で手術したら、全く汗はでなくなります。」などと書かれたものがありますが、これは患者さんを集めるための誇大広告です。